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お久しぶりです [帯留]

気がつけば三月。
今年に入って既に二ヶ月が過ぎ、そしてあの震災から一年・・・。早いですね。まさに『光陰矢のごとし』。
お久しぶりです。ようやく落ち着きましたので、「暫し」戻ります。

この二ヶ月は久々にちょっとだけ頑張りました。いや、もっと早くから準備をすれば良かったのでしょうが、何せ全開にするのに時間のかかるエンジンで・・燃費も悪いですし(苦笑) 結果的にも、「良い」とは言い難いものでした。全般として評価できるのは、久々に真剣に何かに打ち込んだということでしょうか。そしてその結果、自分の衰えや欠点を確認できたのも良かったです。
何もしなければ、老いる一方。やはり、時には自分を追い込む事も必要ですね。


さて、そんなちょっとだけ根を詰めた二ヶ月なので、殆ど着物も着ていません。成人式の着付け(・・あぁ、既に遠い昔の様な気がする・・)等、記録として残しておきたい事はあるので、いくつか遡り記事を書きたいと思いますが、ホント 体は着物から離れていた気がします。(頭は着物でいっぱいでしたが・・。)
そろそろ、パッと華やかな春の装いで出かけたいですね。

そして今日は三月三日、雛祭り。そういえば・・と思い出した帯留がありました。毎年雛祭りといえばこの帯留ばかりなので、何か違ったものが欲しいと思い買い求めた貝合わせをモティーフにした帯留です。昨年夏に奈良の骨董屋で出会い、「来年のお雛様はこれっ!」と決めていたのでした・・・。
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表は螺鈿や切金をあしらった蒔絵で、遠山に菊と桜が表現されています。一見軽そうですが、土台は銀のようで
ずっしりと重い。銀台の上に漆を塗り込んでいるようです。
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・・そして、折角用意していたのに着物着なかったよ・・・。すっかり忘れていましたね。「そろそろブログも再開しないとなぁ。ブログのトップ画面も変えないとなぁ・・」と思って、帯留のケースを漁っていて「あ!」・・みたいな。

まぁこの帯留はお雛様そのものをモチーフにしている訳ではないので、時期をずらしても使えるでしょう。

『貝合わせ』は、皆さんご存知だと思いますが蛤で出来ています。蛤が同じ貝でしか合わないところから、左右一対の殻の内側に同じ源氏物語などの絵を描き、それを伏して神経衰弱のようにして遊んだりしていたそうです。そして、対になる貝が一つである事から『夫婦和合』の象徴として、上流社会の嫁入り道具として扱われるようになりました。
それ故、貝合わせや、それを納める『貝桶』の文様は、吉祥文様として着物や帯に描かれるのですね。

この帯留も、結婚式などに合わせても良いかと思っています。

・・余談ですが、『ぐれる』という言葉も『はまぐり』からきています。対になる貝が決まっている蛤の特性の逆である『チグハグなもの』を、『はまぐり』を逆さ読みして『ぐりはま』と言っていたそうです。それが『ぐれはま→ぐれ』と進化(簡略化)した結果だとか。面白いですね。


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根付?綺麗な装飾の輪 [帯留]

一昨日のブログで伊藤組紐店さんの便利な『能面紐』を紹介した際に、取り上げたこの飾り物。
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これもちょっと前に骨董屋さんで見つけたもの。

骨董屋さんに行くと(特に「綺麗な」骨董屋ではなく、「古道具屋」的な雑多な印象のある店)、時々『ガラクタ箱』の様なものがあるのです。壊れた簪や櫛、あるいは取れた玉や飾り、あとは使用目的のハッキリしないもの・・そんなものを、売り物であるような無いような状態で詰め込んである箱。たいてい 隅っこに放置されています。
お店によってはそれらを纏めて「いくら」と値段をつけている場合もありますが、ばら売りの場合は一つ数百円だったりします。

この箱を見るのも結構楽しい。私の様に壊れた古い簪や帯留を自分で直す人間には、材料となる貴重な品が埋もれている場合もありますから。そして時々 壊れていない「素敵な商品」が混じっている事もあるのです!

この輪もそんな箱の中に眠っていました。根付でしょうか?店主も何か判らないとのこと。でも菊と楓が隙間無く装飾されて綺麗です。
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そしてこの輪の素敵なところは、実は鈴であること。サイドを見ると隙間があります。輪の周り、ぐるっと一周隙間が開いています。そして中に小さな玉が収められているようです。振ると「チャリチャリ」よい音が鳴ります。
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で、気に入って購入し、秋の帯留にと紐を通してみたわけですが・・・歩くと「チャリチャリ」とうるさいのです。何だか飼い猫になった気分。美術館や図書館には先ず不向き。観劇も止めた方が無難だな・・姿勢を正した時にいちいち音がすると周りに迷惑!これは根付にしても同じですね。帯の中に仕舞ってしまえば音はしなくなると思いますが、折角の装飾は見せられない・・・。

折角の美しい輪なので、何とか使える時に(音が迷惑にならない時)帯留にするか、他に使用方法を考えて身につけたいと思っています。


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タグ:骨董 帯留
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オススメの紐 [帯留]

本日は、帯周りに何か飾りをつけたい方に 私一押しの紐をご紹介いたします。

こちらの紐。取り付け側に「坪」と呼ぶ小さな輪があり、もう一方はシンプルな房になっている紐です。2本一組で売られています。
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これは何かと申しますと、『能面紐』というもの。そう、能面に取り付ける紐です。何度か紹介している、京都の伊藤組紐店さんで販売されています。材質は絹、手組みと機械組みがあります。私が持っているのは機械組みの方。値段が違いますから・・・。詳細はこちらをご覧下さい。

この紐を買うきっかけになったのは中国韓国の玉の飾り物を帯留にしたかったから。池田重子先生が好まれて玉の帯留をされていますよね。それに触発されて、私も玉を集めるようになりました。
先生も仰っていますが、大陸の玉はあまり人気が無かったのか帯留に加工されているものが少ないそうです。それ故に帯留になりそうな形の良い玉を帯留にする場合は、紐をそれ用に組んでもらっていると何かのインタビューで仰っていました。

しかし組んでもらうとそれなりに費用がかかる。(留具を作るよりは安く上がるのですが・・) で、何か良いものはないかと思っていた時に見つけたのがこちらの紐です。

実際に取り付けるとこんな感じになります。これはお気に入りの白玉の飾り物。壺に活けられた花を彫り出しているようです。
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別の玉。こちらは茶系で、何か怪しげな動物(?)が彫り出されています。
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こんな感じで、玉に紐を通せそうな穴が開いていれば簡単に帯留が完成です!なかなか素敵でしょ♪

玉に限らず、輪になっているものなどでも即帯留に。例えば、箸置きやガラスの飾り物など何でもOK。これは根付でしょうか。金属に楓と菊が彫られているのですが、実は鈴になっています。詳細はまた触れますが、こんなものもこの紐を取り付ければ素敵な帯留に!
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あまりにも使い勝手がよいので、もう少し色を揃えたいと思っています。次は濃金茶と朱色かな・・。(因みに今使っているのは古代紫です。) 白だとコントラストが強くなりそうなのでベージュ系(淡茶)も欲しいのですが、機械組みが無いので手組みを注文になりますね。う~ん、それはまだちょっと考える。

いずれにしても、オススメですので帯周りを飾りたい方は使ってみてください!

但し この紐だけで帯を留めるのはちょっと心もとないのですよ。特に袋帯の時は、この細い紐だけでは帯が解けそうです。
そんな時には腰紐を帯下に隠して結んでください。腰紐だと長いので、私はそれ用に自分の腰周り+結び目ぐらいの長さに腰紐を切って使っています。それをお太鼓の中をくぐらせて帯下線の位置で結び(要は帯締めの代りに腰紐を低い位置で結ぶということです)、結んだら見えないように帯下に隠します。これで帯が安定するので、安心です!
今回ご紹介した紐だけでなく、二分紐、三分紐の時に不安な場合もこの方法で安心できますのでお試し下さい。


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タグ: 帯留
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アンティークを買う [帯留]

時々「アンティークの帯留や簪を買いたいのだけれど、モノの良し悪しや真贋が判らないので二の足を踏んでしまう」と相談を受けます。う~ん、難しいですねぇ。「それが本当に好きならば、良し悪しや、真贋は関係ないのでは」と言いたいところですが、自分も騙されて(騙すつもりは無く、店主も無知の場合も大いにあるのですが・・)価値の低いものを高値で買わされるのは嫌だもの・・。

アンティークの購入は難しいです。何に価値が付いているのか判らない場合もありますから。例えば素材が廉価なものでも、出所が良ければ(有名人が使っていたとか)で付加価値が付いている事もある。元が高価なものでも、状態が悪ければ価値は下がりますし。

結局 自分の「目」を養うことと、「例えそれが一般的に価値なのいモノだとしても納得して出せる金額」というのがハッキリしている事が大事なのではないでしょうか。


この帯留は、20年ほど前にアンティークの簪や帯留を買いだした頃に買ったもの。記憶が正しければ、多分 自分で買った3つ目の帯留だと思います。当時 よく通っていた横浜の骨董店の亭主に「九谷焼だよ」と言われて買いました。
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金彩で菊を描いた一見豪華なものです。金彩の間から見える鮮やかな色にも心惹かれました。
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ずっと「九谷」だと思っていたので、このブログを始めた頃にもその様に紹介していました。が、最近になって金彩の下の地肌が白い事に気がつきました。・・・ということは薩摩焼?
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九谷焼にも薩摩焼を真似たものがありますから(詳細はこちらをご覧下さい)、間違う事があっても仕方がないのかもしれませんが・・・。

そして色々調べていくうちに、やはりこの帯留が薩摩焼であることが判りました。後ろに読めない銘があったのです。それが薩摩焼作家の畦元紀秀さんのものであると判明したのです。
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・・・何処でそれが判ったかと言うと、ヤフーオークション。「薩摩焼 帯留」でヒットしたのです。興味がある方はこちらをご覧下さい。http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b123614390

あはは、8,000円ですよ。しかも売れなくて、もう何順も回っています・・・・。因みに、私は20年ほど前に25,000円ほどで買いましたけれど・・・トホホ・・・。

結局 九谷でもアンティークでも無かった帯留。あ、薩摩焼が九谷焼より劣ると思っているのではないですよ。店主の言ったことを信じて、この帯留を20年も正しく理解してこなかった自分に「まだまだだなぁ・・」とガッカリしているのです。調べれば調べるほど、薩摩焼でしかないのですが・・。


で、この買い物を後悔しているのかといえば、そうでもないのです。間違った認識で、相場よりどうやら高くで買っちゃった様だけれども、それも含めて勉強であり、こういうものの買い始めの思い出にもなっているし。

こういう失敗もまた楽しいと思えることも、アンティークを買う条件の一つかもしれません。


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裏側の美 [帯留]

その都度 書いていますが、帯留の楽しさに「裏側を見る」ということがあります。裏側には、作者や材質、或いは販売店の刻印やサインがあったりするので、どんなものでもルーペで隈なくチェックします。何かしらの情報が得られた時には、ちょっとした喜びがあったり。

それと同時に裏側に美しい細工がなされたものは、表の美しさが倍増するような感動を覚えます。見えないところに手を抜かない。そんな完成度の高い「美」を求める姿勢や、その贅沢さにただただ感嘆するばかりです。

これらの帯留。それぞれに裏側が美しい。
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薔薇を彫り出した2点。アールデコ調の薔薇が彫り出されたものは、表はシンプルな枝珊瑚。むしろ裏側を見せたいくらいの美しさです。
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流水を彫り出した3点。瑪瑙の紅葉の帯留は、裏側に流水と紅葉で『竜田川』。珊瑚の梅は、琳派の流水を彫り出し、光琳の『紅白梅図』を髣髴とさせるよう。茶金石とオニキスの鯉は、同じく魚と流水を。それぞれに表の意匠に合わせた細工が美しいです。
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珊瑚の和綴じ本と梅の帯留は、草に蝶。鏡と勾玉には、それぞれの形に合わせた花と唐草を。
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帯留の金具には、形に添って枠を作って通し金具をつけたものや、最近では通し金具がただ接着剤で付けられただけのものもあります。前者は良いとして、後者はちょっと寂しいですね。コストの事を考えると仕方ないのかもしれませんが、それ以上にそれを作る職人さんが少なくなっているのではと危惧しています。

こういう技術を絶やさないために、何が出来るのでしょうね・・。


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