So-net無料ブログ作成
髪飾り・帯留の手入れ ブログトップ
前の5件 | -

梅の簪のお直し [髪飾り・帯留の手入れ]

現在 ブログトップに使っている(1月末まで表示の予定)写真の中にも写っているものですが、お正月に是非使用したいと思っている簪があります。

画面 向って右中央の梅の簪。
ぷっくりと綻んだ白梅を表した簪。銀台のフォルムも美しいですが、雌しべの珊瑚、そして花弁の真っ白な真珠がとても上品で色々と持っている梅の小物の中でもかなりのお気に入りです。

実はこの簪、私の手元に来たときはこんな感じでした。
梅0001.JPG

片方の真珠は取れ、残っている真珠もバロックであまり良い状態とは言えません。
でもこんなに美しいデザインなので、真珠さえ綺麗なものに付け替えてやれば、きっと素敵になると信じて購入しました。

先ずは残っている真珠を外して、綺麗に磨きます。
梅0002.JPG

そして真珠を扱う店で、この枠に合う珠を捜しました。枠が楕円形なので、淡水真珠で枠のサイズに合う綺麗な珠を二つ捜しました。で、選んだのがこちら。艶やかな真っ白い珠。
梅0003.JPG

そしてこれをセットすればこの状態になりました。
梅0004.JPG

ね。綺麗だと思いませんか?

骨董屋さんでちょっと壊れていたり、傷んでいる商品も工夫次第でこの様に素敵な品に変身します!しかもその様な「難あり」の商品は、完品の半値以下で買えたりするのでものすごくお得だと思います。
骨董屋さんを訪れた際には、是非 隅っこに追いやられている「難あり商品」にも目を向けてみてくださいね。


※ランキングに参加いたしております。
 宜しければ下のバナーをクリックして応援してください!
 にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村




タグ: 修理
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

簪の修理 ~木の実の簪~ [髪飾り・帯留の手入れ]

もう数年私の手元でこの状態のままにされている簪。
木の実0001.JPG

元々は木の実に見立てたバロック真珠が3つついていました。全体にかなり汚れて、真珠にも整髪料の様なものがべったりついた状態で売られていたものを、私が「お掃除しよう♪」と買ったのです。・・ところが、掃除をすると、汚れと一緒に真珠の光沢層も無くなってしまいました。溶けてしまっていた感じでしたねぇ。あまりにも無残な姿になりましたので、真珠を外しました。金属部分にも、緑青の様なものが浮き出ています。
木の実0002.JPG

代わりの真珠を嵌め込もうと、何度か素材を探しに行ったのですが、イマイチピンとくるものがありませんでした。やはり簪自体がこれだけ傷んでいるので、新しい真珠を嵌め込むとバランスが悪いのです。ですからそれ以外の素材でと、赤や紫、緑に青と様々な石を嵌め込んでみましたが、どれもしっくりと来ず、このままの姿で数年を過ごしました。

ところが、先日 別の壊れた簪の素材を探しに行った時に、「これは!」と思える素材を発見!それは「オニキス」。真っ黒の石が、完熟の木の実を表現できそう!
木の実0004.JPG

先ずは簪を磨いて、汚れを落とします。かなり傷んでいるので、頑張ってもこの程度。それでも随分と綺麗になりました。
木の実0003.JPG

そして、石を嵌め込みます。・・・・良いんじゃない!!
木の実0005.JPG

葉っぱの素材が不明なのですが(琥珀のような感じでもあり、練り物、或いは水牛甲。それぞれの特徴が合わさっていてわかり辛いのです。)、深いあめ色の葉っぱと黒い実がとてもマッチしていい感じになりました。あ、自己満足レベルです(笑)
木の実0006.JPG

白い台の上に置くと、色のコントラストがよく判ると思います。でも私は黒髪・・それだけが難点。
木の実0007.JPG


この様に「ちょっともうダメかも」というアンティークの簪や帯留も、工夫次第で素敵に蘇ります。難の無い完品はそれなりにお値段がしますので、ちょっとした難のあるものを自分で上手く加工して使えるようにするのはオススメですよ!


タグ:着物
nice!(4)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

三分紐を洗う [髪飾り・帯留の手入れ]

台風が近づいている為か、ちょっと不安定なお天気。でも雨は降らず、ちょっと日が陰り風のある、ある意味良いお天気・・。そう、こんな日は着物のお手入れをしましょう♪

仕立て直しのため丸帯を4本解いて、襦袢と道行きの袖を出して、着付け小物(腰紐や伊達締)にアイロンかけて・・・思い立った時にやってしまわないと後回しになりがちなお手入れです。皆さんはどうでしょう。日々 こまめにやっておられますか?

さてそんな中、「これはあまりやらないだろう」というお手入れにも着手。ええ、タイトルにも書きましたが、三分紐を洗っちゃいました・・・!?

「三分紐って洗えるのですか??」
そう聞かれたら、「お止めになった方がよいと思います」と即答いたします。ダメになって全く使えなくなるか、ちょっとだけこざっぱりして気持ちよく使えるようになるかのどちらかなので。心配な方はチャレンジしないほうが良いです。

洗うことで起こるダメージは、次の様なことでしょうか。
 ・縮む(特にざっくり組まれたものや、複雑な模様に組まれたもの)
 ・色落ちする(赤の要素が入っている色は落ちやすいです)
 ・裂ける(弱っているものは水の中に放つと解けだします)

ですから、「もうダメになってもOK。もしちょっと綺麗になればラッキー」というものだけを選び、次の点に気をつけて洗います。
 ・刺繍やその他装飾のあるものは避ける
 ・同じ系統の色目のものだけをまとめて洗う
 ・長い時間水に漬け込まない
 
以上のことに気をつけて、後は次の手順で洗います。
 ① ぬるま湯におしゃれ着洗いの洗剤を溶かし、淡い色のものから洗ってゆく
 ② よくすすぎ(水を変えて3回ほど)、柔軟剤を溶かしたぬるま湯に浸す
 ③ 乾いたタオルで、やや引っ張り気味にして水分をしごき取る
 ④ 風の通りが良い日陰に干す(出来ればおもりをつけて伸ばしながら)
 ⑤ 生乾きの状態の時に何度か引っ張って伸ばす
 ⑥ 完全に乾かす

そうすると、こんなにこざっぱりします・・って、元の写真が無いから判りませんね・・。
san.jpg

今回洗った事により、3本が裂けてダメになりました。でも後は多少色落ちしたものの、汚れや埃が落ち(洗った時の洗浄剤はかなり黒ずみました)、何よりも糸の軋みが無くなりました。ちょうど着物を洗い張りに出すと、柔らかく風合いが戻って気持ちよくなる感じと同じですね。
また洗っても無事であった事で、締めるのも安心になります。よくあるのです、締める時に三分紐が裂けちゃうこと。

今回洗ったものは、『Tsuru the shop』の帯留にオマケでつけようと思っているものです。オマケとは言え、やはり気持ちよく使っていただきたいので、ちょっと無茶な「洗い」をクリアしたものを使用しています。
もちろん二分紐や四分紐も上記の条件で洗いにチャレンジ出来ると思いますが、普通の帯締めは止めた方が良いでしょう。太さがある分 縮んだ時に回復不可能なダメージがいきそうです。(私も実験した事無いです!)


ちなみに三分紐の先っぽですが、帯留が通しやすいように固めてしまいます。昔は透明のマニキュアで固めましたが、今は水糊で固めます。100円ショップ等にもある、ボトル入りの水糊で大丈夫。固めるとこんな感じになります。
DSC_1508.jpg

写真右側のように、糸が解けている部分と解けている部分の手前2㎜程度のところまで糊をしみこませて完全に乾かします。乾いたら、左側の様に鋏で真っ直ぐに切り、出来ればもう一度その切り口に水糊を含ませて、完全に乾かせば、帯留が通しやすい紐先が作れます。

「ダメになっても良いや!」と思える三分紐が在れば、試してみてくださいね。



★新ブログ『Tsuru the shop』もよろしくお願いいたします!
  http://tsurutheshop.blog.so-net.ne.jp/

 ※商品のアップ状況はtwitterで!
  • nakamura_tsurunakamura_tsuru本日の商品アップ終了しました。個人的なお勧めは薔薇の帯留です。象牙ではありませんが(こういうものを「象牙」といって売りつけるお店も多いのですが・・)、とても良い雰囲気です。象牙同様、ぬくもりのある風合いが何とも言えません!08/31 04:14


タグ:帯留 三分紐
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

剥がれた螺鈿の修復 [髪飾り・帯留の手入れ]

昨日ご紹介した椿の帯留。
20110201c.JPG

何事も無かったかのように紹介しておりますが、ちょっと前まではこんな感じでした。
20110203a.JPG

同じ撮影条件で記録していなかったので、ちょっとわかり辛いと思いますが、椿の縁の部分や葉っぱの螺鈿がかなり剥がれた状態になっています。

実はこの帯留、「あんまり私の着物と合わないなぁ・・」と思って、以前アンティークモール銀座のショーケースで委託品として販売していたのです。購入した時はもちろん完品でしたし、アンティークモールに納入した時点でも綺麗だったのです。ところが数週間置いておくと螺鈿がパリパリと剥がれだしました。原因はショーケースの中の乾燥。一応 ショーケースの中に水を入れた器を置いておいたのですが、天井からのスポットライトが直射する場所であったので酷く乾燥してしまったようです。この帯留だけでなく、螺鈿や青貝を貼った簪なども同じようにやられました。

で、難が出てきたものは全て持ち帰ったのですが、そのまま放置するのは勿体無い。ましてや処分してしまうなど考えられない!・・・ですから、直しました。

先ずは剥がれ落ちた螺鈿の破片を集められるだけ集めます。それをティッシュの上に乗せた状態。
20110203b.JPG

そう、その後はこの螺鈿の破片一つ一つ拾い上げて貼っていきます。大きさは0.5mm×0.5mm以下でしょうか。これを一つ一つ爪楊枝の先で本体に貼り付けてゆくのです。ええ、かなり根気の要る仕事です。

この帯留に関しては、螺鈿の接着にはマニキュアのトップコートを使用しました。まだ本体に張り付いている螺鈿も剥離する可能性があり、それを安定させる目的と、剥がれた螺鈿を貼り付ける。この双方を満たすのにトップコートがもってこいなのです。本来はあまり良くないのかもしれませんが、漆は均等に塗るのが難しく、市販されている接着剤では白くなったり、場合によっては成分が素材に悪い場合もあります。トップコートは鼈甲などと同じく「角質」の人間の爪に塗るものですし、最近のものは成分も爪に優しいので、接着剤などよりは鼈甲等に優しいかなぁ・・・と思ったり。(←あくまでも私個人の考え。) またネイルアートなどに使用するものは、接着力も強く、こういう作業にはもってこいなのです。ですから、金蒔絵などが無く、高価なものでも自分の踏ん切りがつけばトップコートを使います。

そうしてほぼ元通りになった帯留。強く触っても螺鈿は剥がれませんし、艶も戻ってすごく良い感じに直りました。

昔の職人さんが丹精込めて作った品。素人の私が手を加えるのはとても失礼なようにも思いますが、鼈甲屋さんなどに持ち込めば修理にかなりの金額が掛かりますし、直せないものも多々あります。だからと言って放置するのは勿体無い・・・。出来れば作った方、そしてこの品を愛した方の思いを繋げたい。そんな気持ちで、修復に取り組んでいます。
作った職人さんが知ったら「ダメだよぉ~!」って怒られちゃいますかね。






タグ:修理 帯留
nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

髪飾り・帯留の手入れ = 昭和初期の青貝細工のもの(その2) = [髪飾り・帯留の手入れ]

昨日ご説明いたしましたとおり、今回は青貝細工の中でもセルロイド系の土台にやや雑な加飾をされたものの手入れをいたします。この手の細工が施されたものは安価で手に入りやすく、またとても可愛い意匠のものが多いのですが(やはり元々が「若向け」なのだと思います)、何せ加飾された部分が傷みやすい。青貝の剥がれ、漆の剥がれなど手の施しようのないものも多々ありますが、多少の傷みなら何とか誤魔化すことが可能です。

但し、これこそ本当に本来の「修理」とは程遠い「とりあえず見られる状態にしてみる作業」で、長期的には(例えば10年20年後)にどういう影響が出るかは保証できませんので、そのことを十分にご了承下さい。

この様に所々に青貝の剥がれ、汚れによる目詰まり、青貝の表面の荒れなどが目立つ簪。
菊水櫛.jpg

手順1:水洗い
この手のものに注意すべき宝石・貴石の類がはめ込まれていることはまずありませんので(時々珊瑚らしきものが付いていることはあります)、通常通りぬるま湯に中性洗剤を溶かしたものに少し浸し、筆や爪楊枝の先を使って汚れを綺麗に取り除いてください。
比較的状態の良いものはパーツが剥がれることもなくそれでお手入れ完成となりますが(こういうものは磨いてもあまり変化がありませんし、かえって布に大きい貝が引っかかって剥がれそうになるので私は磨きません)、状態が悪いとパーツが剥がれたり、ひどい時には漆ごと大きな面積が剥離することがあります。また剥がれそうな部分(既に漆が浮いてしまっている部分)は、思い切って剥がしてしまい、貼り合わせた方が良いと思います。知らないうちに剥がれて、知らない間に落としてしまっては元も子もないですから。
この櫛も、向かって左側が大きく剥がれました。そして花の中心の小さく丸い貝も殆ど剥がれています。また貝の表面が一層激しく荒れてしまいました。長年の使用の中で貝の表面が腐食したようになっていたようです。
菊水櫛洗い.jpg

手順2:剥離したパーツの貼り合わせと貝の艶出し
剥離した部分は接着剤(もしくは漆)で貼りあわせます。これは土台のほうに薄く接着剤を塗っておき、剥がれた部分を載せていくほうが上手くいくと思います。くれぐれも接着剤がはみ出ないように、剥がれた部分より一回り小さい面積に薄く伸ばしておくのがコツです。最初は軽く載せ、位置が確定できたら上から押さえつけるように。その時に接着剤がはみ出そうではみ出ない程度がベストです。

接着剤乾燥後に貝の艶出しをします。その時に使用するのが、マニキュアのトップコート!色々試しましたが、これが一番自然な落ち着きになりました。また漆が禿げ、セルロイド系の地肌が見えてしまった部分にもトップコートを塗っておくと、一見 綺麗になりますし、それ以上の漆の剥離を防ぐ効果もあります。
今回の簪は、上部の加飾された部分全体にトップコートを塗りました。そうすることで貝に艶が蘇り、貼り合わせた部分とそうでないところの境目が判り辛くなりました。
菊水張り合わせ.jpg

手順3:金を蒔く
さてこれだけでも元のものと比べ十分に綺麗になったと思うのですが、更に手を加えて櫛を華やかなものにしたいと思います。ここからは、もう自分のオリジナル品を作る感覚です。
先ほどの貼りあわせが済んだ状態と、元のものを見比べて下さい。剥がれた花の中心を無くしたままにしてあります。元々花の中心にあった丸い貝は、拾って、花と流水の間にある水玉(水しぶき)として使っています。写真を見ていただければ、水玉が増えていることがお判りいただけると思います。
この花の中心の空いた状態になった部分に、今回は金粉を入れて加飾したいと思います。使用するのは、この釣具屋さんなどで手に入る「新うるし」の金です。
櫛手入れ後 018.jpg
使い方はいたって簡単。チューブに入った漆を、筆や爪楊枝の先などで花の中心に綺麗に載せ、その上から付属の金粉を振って固まるまで置いておくだけ。固まる前に拭うと撚れてしまいますので、完全に乾くまで2~3日放置したほうが安全です。
菊水金のせ.jpg
今回は花の中心だけにしましたが、例えばこれで葉脈を書き加えたり、紛失してしまったパーツの部分の穴埋め(例えば流水の下のほうが欠損した部分など)をしても美しい仕上がりになります。

手順4:仕上げ
漆が完全に乾いたら、筆で金粉を叩き落としてください。その後、乾いた布で空拭して艶を出せば完成です。
菊水完成.jpg

如何ですか?見違えるような姿になりましたよね。
実は金粉を蒔いた時に、まだトップコートが乾ききっていない部分があったらしく、予定外のところに金粉が残ってしまい、私としては成功策とは言えないのですが・・・。でもまぁ、その金粉が残った部分についても加飾の一部とみなせない事もなく、使用するには十分華やかなものとなりました。

数回に渡りご紹介してまいりました私の髪飾り・帯留の手入れ方法。如何でしたでしょうか。お役に立てたならば嬉しいのですが・・・・。
とにかく傷んだものを美しく、そして使用できるようにするための荒治療の様な手入れですが、眠っているものをこれで上手く活用していただければと存じます。
また、何か手入れによって劇的な変化が起こせた際にはご紹介していきたいと思います。



★ご覧いただき誠にありがとうございます。日本ブログ村の「着物・和装ブログランキング」にエントリーしております。楽しんでいただけましたなら、下記のバナーをクリックしていただけますと嬉しく存じます。更新の励みになりますので、是非 応援よろしくお願いいたします!
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
↑このバナーをクリック願います。(お一人様1日1回しかカウントされないそうです。)





前の5件 | - 髪飾り・帯留の手入れ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。